こんにちは! ブログを始めたばかりの miko と申します。
1ヶ月後には金婚式を迎える私たち夫婦には残念ながら子宝には恵まれず、ずぅ~と二人暮らしの日々を過ごしてまいりました。
夫のそばに居ながら、夫の病いの前兆に気付かず発症後に思い起す「心筋梗塞」の前ぶれをお伝えしたいと思います。
先ずは「心筋梗塞」とはどんな病気なのかということです。
心筋梗塞の症状とは
先ずは「心筋梗塞の症状とは」を フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用します。
心筋梗塞(しんきんこうそく)は、虚血性疾患の一つであり、心臓の筋肉細胞に酸素や栄養を供給している冠動脈に閉塞や狭窄などが起きて血液の流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態のことです。通常は急性に起こる「急性心筋梗塞(AMI)」のことを指す。心臓麻痺・心臓発作とも呼ばれる。
心筋が虚血状態に陥っても壊死にまで至らない前段階を狭心症といい、狭心症から急性心筋梗塞までの一連の病態を総称して急性冠症候群という概念が提唱されている。
症状は、強い胸部の痛みや苦悶感が生じ15分以上持続するが、虚血状態が解消されなければ数時間以上続く。顔面蒼白になり、冷や汗、徐脈、血圧の低下、脈拍の上昇などを伴い、意識不明に陥ることもある。そして最悪の場合は死に至る恐ろしい病である。
75歳以上の高齢者や糖尿病などを併発している場合、患者の20%程度で痛みを伴わない無痛性心筋梗塞をおこす事がある。自覚症状がないまま心筋梗塞の病態が進行するため、発見時には既に重篤な状態(死亡も含む)となっている場合も多い。
結婚当時の紹介
遡ること50年、夫26歳、私23歳の時めでたく結婚式を挙げました。
夫はどちらかと言うと体格は少し太りぎみ
服はLサイズ
スポーツマンで力持ち!
健康そのもので体力には自信あり!
おかげ様で夫婦そろって健康そのものでした。
しかし、結婚後 夫の体重はどんどん増え続け100キロ近くになっていました。
子宝には恵まれませんでしたが29歳で事業を起こし、順風満帆の人生前半を過ごし楽しい思い出も沢山ありますが、57歳にて「心筋梗塞」発症を境目に、嵐のど真ん中を命からがら乗り越え、病という名の荒波にもまれながら今を生きています。
そんな夫を見続けて、そばに居て、夫の人生後半に次々と病が襲ってくるとは想定外の出来事です。
思い起こせば、発症の前兆はありました。
心筋梗塞発症の2年前
夫55歳、日頃から献血に協力するのが大好きな夫の口癖は『献血するのは健康診断みたいなものさ』と誇らしげに言うのです。
いつものように献血バスに出向き、血圧測定にて「今日は少し血圧が高いですね」「採血はお休みしましょう」と顔なじみの看護婦さんから告げられショックを受けて帰ってきたのです。
『まあ~、いいや! 次がある!』
しかし、その次も同じくダメだと言われ、医師の診察を勧められたのです。
嫌がる夫に受診を懇願し、重い腰を上げさせることに成功したのです。
診断結果にビックリ!
【糖尿病】との診断で、食事療法を兼ねた入院が必要と言われたのです。
『入院はイヤだ』と言い張る夫に医師が友人だった所為もあり、渋々1冊の本を手渡し
「これを読んで食事療法をやってみろ!」
「2ヶ月間で結果を出せ!」
「それでダメなら即入院だぞ!」
「奥さんと一緒に頑張ってみろ!」
そう言われて持ち帰って本は
でした。
好き嫌いの多い夫、野菜は嫌いだし、アルコールは苦手で甘いものが好物の夫には「糖尿病」になる確率は大きかったのだと思います。
即、実践です!
1日1600キロカロリーの食事療法です。
好物の果物も間食も控え、嫌いな野菜も摂取し頑張り通しました。
見事食事療法は成功!
血糖値も下がり医師からは
「よく頑張ったな!!」
「これなら大丈夫だ!」
「奥さん、よく頑張ったね」
と褒めていただきました。
それからは食事にもバランスを考え、摂取量にも注意しながら日常生活を送っています。
心筋梗塞発症の1年前
夫56歳、事業も拡大し、ますます多忙な日々を過ごしていました。
「糖尿病予備軍」であることに間違いないのですから、食事には注意を欠かさず、健康で仕事にも、旅行にも趣味のゴルフにも満喫している夫に安心していたものです。
ただ、思い返してみますと
- 眠っているときの〈イビキ〉がやたら大きくなった
- 就寝中〈足がつる〉こむら返りで起こされました
- 食事が済むとすぐ居眠り
- 炭酸飲料を好むようになった
- 好きなテレビ番組を見始めてもすぐ眠ってしまう
肥満の人はよく寝るし、イビキをかくものだと安易に考えていたことを反省しています。
心筋梗塞発症の10日前
兄弟の連帯保証人となっていた債務責任を負う破目になったことで、精神的苦痛と苛立ちから眠れない日々が続きストレスの蓄積がピークに達しかけていた頃です。
毎年行われる〈市民総合体育大会〉の地区選手として出場した日曜日のことでした。
試合を終え帰宅した夫の疲れきった顔にビックリしました。
大量の汗を出しながら、先ず顔を洗い流そうとした途端『胸が痛い!』と言って洗面台にうなだれてしまいました。
がすぐに元に戻り『ハァ~』と深呼吸して『治った』と言って洗顔を始めたのです。
「ほんとに大丈夫?」と尋ねると『大丈夫だ』との返答。
でも私は気になって、心配で友人の医師に電話で相談しました。
その日は水分補給に注意するよう指示され、
明日必ず診察に来るように
そして、少しでも様子がおかしいと思ったらすぐ連絡すること
を約束し、その日は無事、何事もなく翌日を迎えることが出来ました。
早速診察に出かけて行った夫が深刻な顔をして戻ってきたのです。
昨日の症状は、心筋梗塞の前兆「狭心症」でした。
心電図にその結果が出ており直ぐに入院と告げられたのですが
またもや『今直ぐの入院は無理だ』と言って1週間の猶予をもらってきたと言うのです。
しかし、「あんたが動いて外へ出たりしてはダメ!」
「机上で指示と段取りをできるだけ早めに終え入院すること!」
と強く忠告されながら入院を延期したのです。
心筋梗塞発症の当日
入院前の仕事の段取りの目処もつき、身体にも心配するような変化もなくここまで過ごしてきたものだから少し気を抜いたのでしょう、体調もよいものだから私の目を盗んで、先生との約束をも破って、気になる仕事現場に出向いて行ったのです。
しかしその夜、遂にことが起こってしまいました!
食事も入浴も済ませ、テレビを観ていた夫の顔、様子がおかしいのです。
顔面が白いというか、青ざめているというか変なのです。
具合が悪いの? 『いいや、別に・・・』
顔色変よ? しんどいの? 『う~ん⤵ ちょっとな⤵』
午後10時頃でしたが、すぐさま先生に電話をかけました。
すると、たちまち夫の様子が急変です。
身体は冷たいのに、汗なのかパジャマはベタベタに濡れて、頭のてっぺんからは大げさと思うかも知れませんが、ぶくぶくと泡のように汗が噴き出しているのです。
勿論、顔色はありません
しんどいのでしょう、とうとう机にうつ伏せになってしまいました。
すぐに先生が駆けつけてくれ、すぐさま病院へ
心筋梗塞です!
意識もあり会話も出来ましたが〈脈拍なし〉〈血圧測定不可能〉そんな状態でした。
心臓が動くための血管である冠動脈3本が詰まってしまったのです。
「この状態では手術をしても無理でしょう」
「覚悟してください」と宣告されましたが
幸いにして夫の【命の火】は消えず、繋ぐことが叶いましたが、延期した分の代償は【心臓の壊死】として大きく残りました。
心筋梗塞の前兆
そばで見ていた私の体験から思うには
- 血圧が高くなってきたり
- 糖尿病と診断
- 大きなイビキ
- こむら返り
- やたらと居眠りをし始める
こんな症状が出始めたら要注意です。
まとめ
やはり医師の忠告は何を放ってもすぐさま聞くべきです。
手遅れになっては元も子もないですからね!
現在の夫は、体重65キロ、多種類の薬を服用していますが、血圧も血糖値も安定していますし、大きなイビキもこむら返りもありません。
ただ、壊死してしまった部分が大きい心臓では働けません。残った心臓を大事に使って生活するしか術がないのです。 身体障害者なのです。
皆さまも自分自身の身体を大切に、体力を過信せず、こまめに検診することをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。