こんにちは! mikoと申します。
今回は私の体験談です。
ブログをはじめてまだヨチヨチ歩き、正直何を書いて行こうか迷う毎日です。
そこで、自分が体験したことがお役に立てればと思い、勇気を出して恥をさらけ出すことにいたしました。
〈自己破産〉という苦い経験です。
よくある話の【連帯保証人】としての債務責任のお鉢が回ることとなったのです。
『保証人になるからよ!』
『自業自得じゃないか!』
『そんなの、はじめから分かってることじゃん!』
他人事ではそうです、そうなんです。
でも商売をしていると〈危ない〉と思っても、ましてや兄弟のことだからと銀行側から求められたら仕方なく印を押してしまいますよ。
その結果〈やっぱり〉その負債が回って来るという破目になったのです。
連帯保証人への債務責任を求められるには結構長い期間がかかります。
というのは、まず相手(今回は兄弟ですが)の債務処理を優先しその処理が済んでから保証人への請求金額が決定することになるからです。
その間にすべきことが山ほどありますが、まず第一に処分できる財産は早く手放すことです。
債務を負う事になる理由は人それぞれですが、できる限りの努力はするべきでしょうが、早目の決断は大事だと体験者として痛感いたします。
苦しい、不安な生活を変えるため、最初の一歩が踏み出しやすくなる筈ですので是非読んでみて下さい。
では、いよいよ本題へと進みましょう。
自己破産への道
❶弁護士に相談すること
自己破産をするにどうすればよいのかわからず、何とか自分たちの力で出来ないものだろうかと思い、先ず裁判所へ行きました。
そこで分かったことは
- 自己破産申し立てをするには費用が必要
- 自己破産申し立て書類の困難さ
- 専門家の力を借りなければ書類作成に何年も必要
- 素人では無理だということ
などを指導され、やはり弁護士に相談するしか術がないことを知りました。
悩み続けると〈苦しみ〉と〈不安〉が増すとともに解決が遅れますので早めに弁護士に相談すべきです。
❷親切で頼れる弁護士に依頼すること
弁護士を探すことが一番の問題ですが、知人や経験者に相談するのがベストだと思いますし、紹介してもらえれば更に力強いと思います。
私の場合も知人から教わり、事情を説明し、弁護士費用すらないことも承知の上で自己破産への手続きを引き受けて下さる弁護士に巡り会うことが出来ました。
今でも、本当に感謝の思いでいっぱいです。
❸すべて弁護士にお任せすれば、あとは自分たちの生活を守ることです。
即必要となる裁判所への費用は取敢えず弁護士事務所が立て替えて下さり、弁護士費用も〈分割払い〉ということで依頼は成立し、安心して今後の生活のことを考えられるようになりました。
破産手続き依頼後の生活は
弁護士に相談することは、破産への道だけではなく、返済方法の指導という選択もあるんですよ。
いずれを選択するにも法律にそって、専門家の力を借りながら借金を減らしていくのが精神的にも金銭的にも一番効果がある手段であり、大きな救いになります。
私の選択は「自己破産」への道でした。
提 出 物
- クレジットカード
- 預金通帳(残高は最小限にしておくこと)
- 財産となる登記書類
- 借り入れ明細書類
現金化したもの
- 生命保険(解約金が一定金額以上になるもの)
- 車(買取価格が一定の金額以上になるもの)
- 預金
- 貴金属
- ブランド商品
など現金に換えられるものはほとんど処分しました。
処分せずに持っていると「差し押さえ」没収されてしまうからです。
年金保険料免除申請は忘れずに
自営業の私たちは破産手続きへと進むと同時に無収入となるわけですから、年金の納付は無理になりますので「保険料免除申請」をしておきます。
国民年金保険料の納付が困難な方への国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度がありますので手続きは忘れないようにしましょう。
また、その他の税金納付も市役所に相談しておくと督促されずに安心して支払う方法がありますのでおすすめします。
クレジット カードは作れるのか?
提出したクレジットカードや預金通帳はどうなる?
一旦提出して破産してしまったカードや預金通帳の使用はできません。
新たにカード会社に申し込んでクレジットカードが発行されるのに私の場合は7年かかりました。
銀行の場合はすぐに新しい口座を持つことが出来ますので安心してください。
自己破産して得たもの、失ったもの
破産手続きをはじめると2~3度、裁判所にて「質疑面接」があり審議結果が出るまで個人差はありますが私の場合は10ヶ月くらいで免責が認められました。
ごくまれにですが、免責不許可となり、債務の帳消しが認められない場合もあるそうです。
得たもの
- 背負うはずだった連帯保証人の債務責任から解放されたこと
- クレジットカードの返済免除
- 銀行借り入れ債務の返済免除
- 精神的安堵感
失ったもの
- 信用度の失墜
- 築き上げた財産の消滅
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私の体験は遡ること15年前のことです。従業員を抱えた小さな事業でしたが破産を決心するまでは本当に苦しい日々でした。
夫は日々金策に駆け回り、何とかこの危機を乗り越えたい一心で頑張り続けましたが、精神的にも肉体的にも追い込まれ、遂に〈心筋梗塞〉を発症してしまいました。
医師からは「助かる見込みはない」と宣告されとても辛かったです。
ですが奇跡的に命を繋ぐことが叶いました。うれしかったです!
しかし、働くことを断念せねばならない障害者となり、悔しい思いは今も消えません。
もっと早くに「自己破産」への道を決心していれば【人生のやり直し】が出来たかも知れないと思うと残念でなりません。
仕方なく借金をしてしまい、返済に苦しむ日々に悩むのは終わりにすべきです。一歩踏み出す勇気をもって、専門家に相談し自己破産ではなく、出来れば【やり直しの道】へ進んで欲しいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 今は夫婦で生活は少し厳しいですが、のんびりと年金生活を過ごしております。